12月5日、KADOKAWAは『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇』の刊行中止を発表した。この書籍は、アメリカでトランスジェンダーが急増する背景を探ったノンフィクションで、大きな反響を呼んでいた。
社内の不安と刊行中止の決定
発売に向けたプロモーションが、SNS上で「差別を助長する」と炎上。これを受けてKADOKAWAは刊行中止を決定した。社内では、「担当部局との調整不足」という理由で、全社員へのメッセージが送られた。夏野剛社長は、グローバル市場を意識し、多様性を尊重する姿勢を示している。
映画「月」からの撤退も
KADOKAWAは、映画「月」の制作・配給からも撤退。これは角川歴彦元会長の逮捕と社内の方針転換が影響したとされる。社内では、夏野社長の経営方針に対する不安の声も上がっている。
社風の変化と今後の課題
KADOKAWAは、変化に対応しつつ、常に新しさを追求する姿勢を掲げているが、今回の一連の騒動は、出版社としての基本的な姿勢とのバランスをどう取るかという課題を突きつけている。
参考
文春オンライン
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